鹸価化って何?

鹸化価とは…油脂1000mgを石鹸にするのに必要な苛性カリ(固形石鹸を使うときは苛性ソーダ)のr数のことです。
油と苛性ソーダが反応し、石鹸になる(これを『鹸化』と言います)ために必要な苛性ソーダの量を表した数値のことです。この鹸化価からアルカリつまり苛性ソーダの量を算出します。

例えば、オリーブオイルの鹸化価は0.134ですので、240グラムのオイルを使うとしますと、240X0.134=32.17g
これがオリーブオイル240gが完全に鹸化するために必要な苛性ソーダの分量になります。これを石鹸作りに使用する各々のオイルで計算し、出た値を全て足します。そうすると鹸化率100%の苛性ソーダの分量がでてきます。
鹸化率100%の石鹸は、肌にきつく、スキンケアには向きません。そこでアルカリの量をディスカウトします。
ディスカウントは、5〜15%の範囲で行い、計算で出た数値に0.9をかければ10%ディスカウトされた石鹸になります。
こうすることで、石鹸の中に『過剰油脂』というものが出来て、お肌しっとり、すべすべ元になります。
その時にでてきた値を四捨五入したものを、石鹸作りの時に使う苛性ソーダの量にしてください。

各油脂の鹸化価と苛性ソーダの量
油脂名 鹸化価
 ココナッツ油 0.190
 パーム核油 0.156
 パーム油 0.141
 ココアバター 0.137
 シアバター 0.128
 オリーブオイル 0.134
 つばき油 0.136
 スイートアーモンド油 0.136
 アプリコット核油 0.135
 マカデミアンナッツ油 0.139
 ヘーゼルナッツ油 0.135
 アボガド油 0.133
 ひまし油(キャスターオイル) 0.128
 落花生油(ピーナッツオイル) 0.136
 なたね油 0.124
 キャノラー油(新菜種油) 0.124
 ひまわり油(サンフラワーオイル) 0.134
 紅花油 0.135
 ごま油 0.133
 米油(米ぬか油) 0.128
 コーン油 0.136
 小麦胚芽油 0.131
 綿実油 0.138
 大豆油 0.135
 グレープシード油 0.126
 くるみ油(ウォルナッツ油) 0.135
 ククイナッツ油 0.135
 月見草油 0.136
 ローズヒップ油 0.135
 ホホバオイル 0.069
 蜜蝋 0.069
 ラノリン 0.074
 ミンク油 0.140
 馬油 0.140
 卵黄油 0.139
 牛脂 0.140
 ラード 0.138
 乳脂(バター) 0.169