基本的な石けんの作り方

●まず作る前に…苛性ソーダの扱い方 重要!  安全に作業を行うために……

◆誤って皮膚についてしまった場合◆
慌てず、すぐに水道水で良く洗い流してください。そして食酢を水で少し薄め、付いたところにかけ洗い流してください。知らずにそのまですと…火傷と同じような状態になってしまいますので、異常を感じたら専門医を受診してください。エプロン、長袖、手袋の着用を必ずしましょうね!

●苛性ソーダ(NaOH)は、薬局へ印鑑を持って行き住所名前を記
  入し捺印を押すと販売してくれます。購入する時は
印鑑を忘
  れずにね。


●購入した容器から詰め替えたりせずに、空気を遮断し、幼児
  やペットの手の触れない冷暗所にて保存します。


苛性ソーダは、水で溶解すると強アルカリ性を示します。
  皮膚へ腐食性があるので、
決して触れてはいけません
  肌に触れると火傷のような状態になり、また目に入った場合
  高い確率で失明します。ですから、作業中には、直接肌に触
  れたりしないように、長袖の服やゴム手などをし、出来れば眼
  鏡やゴーグルを使用しましょう。

●苛性ソーダと水を合わせると
熱が発生します。70度〜90
  度
、また
刺激臭のある蒸気が発生します。マスクをし換気
  には十分注意してください・また苛性ソーダ溶液は、強アルカ
  リ性ですので、鉄やアルミなどは腐食してしまいます。使用す
  る器具や容器は、ステンレス、ガラス、ポリプロピレンなどの
  素材の物を使いましょう。


●苛性ソーダ水溶液の入っている容器を倒したり、万が一容器
  が壊れたりした場合にも良いように苛性ソーダを水で溶かす
  時は、流し台の中で作業を行った方が良いです。また作業中
  も新聞などを敷きその上で作業をするようにしましょう。


●石けんの種はクリーム状になると、まるでカスタードクリーム
  のようで美味しそうに見えます。お子様が間違って指に入た
  り、口にしないよう十分注意をしてください。
 
  @道具材料を用意します。

●材料道具をそろえましょう。道具は台所用品でも代用できますが、できれば石けん作り専用の物を用意した方が
  良いと思います。ゴム手袋ゴーグルをし身支度を整えます。換気扇などをつけ換気に気をつける。




【道具】
●スケール
●ボール2個
●温度計2本
●泡立て器
●計量カップ
●計量スプーン
●蓋に穴を空けたガラス瓶
●石けん型(牛乳パック、タッパー等)
●マスク
●ゴム手袋
●眼鏡またはゴーグル
●保温ボックス
●ゴムベラ
●新聞紙




【材料】
●オイル
●精製水
●苛性ソーダ
●オプション類



※細かいところは、材料を道具を揃えましょう
  をご覧下さ
A苛性ソーダ、精製水を計り水酸化ナトリウム溶液を作ります。

●アルカリ計算機で苛性ソーダ、水の量を計算しきちんと量を計測する。

●苛性ソーダを計測し、精製水をきちんとグラム
  で計測する。

●水の中に静かに苛性ソーダを注ぎ入れる。
●ステンレス製の棒また串などで、完全に
  溶けるまでかき混ぜる。
●水酸化ナトリウム液を38℃〜40℃まで冷やします。
  ボールに氷水などをいれ瓶を冷やして温度を下げて
  おきます。


※この時、熱を発生します。70℃〜90℃になります。また
  刺激臭のある水蒸気で出ますので換気をよくしマスクな
  どで吸わないように気をつけてください。

Bオイルの量を測ります
●オイルの量を測り、湯せんをして38℃〜40℃にします。
●ココナッツオイルやパームオイルは25℃以下では固体化してしまいます。湯せんをし計量しましょう。
Cオイルと苛性ソーダ溶液を混ぜ合わせましょう。
●オイルに苛性ソーダ溶液を入れていきます。一気に入れず少しづづ攪拌しながら混ぜ合わせます。



●苛性ソーダ溶液の瓶に、穴の開いた蓋をしっかり閉めます。

●注ぎ口から少しづつ入れながら、手早く泡立て器でかき混ぜ
  ます。

●攪拌する時は飛び散ったりしないように気をつけてください。



※一気に苛性ソーダ溶液を入れるのではなく、少しずつマヨネー
  ズを作る時の容量で攪拌しながら入れて行きましょう。
D20分間攪拌し続けます。
●苛性ソーダ溶液を入れ終わったらそのまま20分間かき混ぜ続けます。



●タネを飛ばさないように、手早く20分間かき混ぜ続けます。

●冬季の寒い季節でタネが冷たくなってしまう時は、40度くら
  いになるように湯せんしながらかき混ぜましょう。


●20分間かき混ぜ続け終わったら、泡立て器を入れてまま
  ラップをしておきます。

●時々覗いて、オイルが分離してきたら泡立て器でかき混ぜ
  ます。型入れ時を待ちます。

●型入れ時はオイルの種類配合材料、かき混ぜ方の速さ、
  気温によりまちまちですが12度間から24時間ほどかかり
  ます。



※だんだ黄色ぽかったタネが白くクリーム状になってきます。
  子供がお菓子などと間違ってゆびを入れたり、口にしない
  よう安全な場所においてください。
Eトレースが出たら型入れします。
●トレース(モッタリし、タネで字が書ける状態)が出たら型に入れます。


クリックすると拡大されます。



●12時間〜24時間
(オイルの種類配合材料、かき混
  ぜ方の速さ、 気温によりまちまち
)すると、タネがモ
  ッタリ、カスタードクリームのような状態になりタネで
  字が書けるよになります。
  この状態になりましたら型にいれます。




●型はタッパーのようなものでも良いですし、プリンの
  カップ、牛乳パックを2つ使い型を作った物(一般的)
  でよいです。
  型から外しやすいように、薬局で売っている白色ワ
  セリンを容器に塗っておく法もあります。

蓋のある容器のものは蓋をし、ないものはラップをし
  て保温箱または毛布、断熱シートに24時間保温し
  ます。


※保温する際、冬場の寒い時期にはペットボトルにお
  湯を入れて一緒にいれて置くと良いでしょう。
E型から出し切り分けます。
●保温箱から出し1日ほど置いておき型から出し切り分けます。



●1日たったら保温箱から出します。

●保温箱から出し、1日(1〜7日)おいて型から出せる
  くらいに固まったらゴム手をはめて型から出し、
  表面を乾かします。(1日〜2日)


●型から出し表面が乾いたら適当な大きさに切り分けます。
  このとき必ずゴム手袋をしてくださいね。



●切り分けた石けんは、日が当たらず、通気性の良い乾燥した
  場所で熟成させます。熟成期間は、型入れの日から4週間か
  ら6週間(オイルや材料によって違います。オリーブオイル石け
  んで6週間、マルセイユ石けんで4週間)


※型から出しにくい時は…冷凍庫に2時間ほど入れて
  から型から出すと取り出しやすくなります。
  切り分けにはピアノ線や包丁を使います。包丁に付
  いた石けんは滑らすようにはずします。
※オプションの加え方


●トレースがでたタネをオタマ一杯をべつの容器に取りオプションの材料を入れます。
●良く混ぜたらもとのベースのタネに入れよくかき混ぜて型に流しいれます。
                                
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●マーブルにする時は、ベースのタネにに戻した別のタネをサックリ混ぜ型に流しいれましょう。
●4週間〜6週間熟成させたら完成です。